
あなたは成功したいと思っていますか?
もう少し噛み砕いて言うと、
何かの分野で成果を上げたいと思っているでしょうか?
そんな時に役立つのが『成功者の成功体験』ですよね。
しかし、成功体験というのは「一例」に過ぎないことです。
その成功者の環境や時間効率、作業の質・方向性、能力など多くの要因の前提条件があった上で、その人の成功体験による成功があるわけです。
つまり、決してその一例は汎用的ではなく、必ずしも自分に当てはまるとは限らないということです。
ですが、成功体験というのは非常に大きな道しるべになることは確かなことです。
なので今回は、どのようにして成功体験を自分自身に取り入れていけば良いのかを考えて行きたいと思います。
成功体験を知りたがる理由

多くの人は成功体験を知りたがります。
その理由としては主にこのような二つの理由があります。
- 楽をしたいから
- 不安を無くしたいから
楽をしたいから
基本的に多くの人は楽をしたいんですよね。確かに、目的を達成するのに早いに越したことはありません。
楽をしたいというのは、近道を探したいということでもありますね。
人間はいかに思考しないで、手を動かさずに、成果を挙げようすることを考えてしまう生き物です。
それは仕方のないことですが、その先に成功があるかと言われると確立としては低いと思われます。
不安を無くしたいから
もう一つの理由として、不安を無くしたいからということがあります。
それは、成功への道のりというのは不安との戦いだからです。
「このやり方で合っているのか」「どのくらいやればいいのか」「もっといい方法があるのではないのか」
こういった考えが常に頭の中で渦巻いています。
しかし、そういった不安を成功体験を知ることは払拭してくれます。
それはなぜかと言うと、成功体験というのは「どのように行動すれば成功できるか」という疑問に対しての一つの基準になるからです。
成功への基準を知ることで、終わりのないかのように見える成功への道のりへの道しるべがハッキリします。
すると、それまで「どのくらいやれば成功に近づけるのか」という不安が、「これだけやれば成功できる」という安心に変わります。
こうなれば、それだけ行動が伴えば良いのであとは手を動かすだけになります。
成功体験を知りたい本当の理由
つまり、何が言いたいかというと、
僕たちが成功するための手段に求めていることは、「思考停止するための裏技」なんですよね。
大抵の人は『自分自身の正解』を導き出すために、不安な中で毎日毎日試行錯誤を繰り返したくないわけです。
しかし、先ほども言ったように、『自分自身の正解』を導き出して『成功』するためには、思考停止して考えることを辞めることはあってはならないことですし、普遍的な成功への裏技なんてものはゲームの世界にしか存在しないということを理解しなければいけません。
本質を見抜く力

では、本題の「成功体験をどのように扱えば良いか」という所に入っていきたいと思います。
ここでまず重要なのが「本質を見抜く力」です。「物事を抽象化する能力」とも言えます。
例えば、
東京大学に合格するために毎日12時間勉強した。
という成功体験があったとします。
ここで間違った取り入れ方をする人は、
「東大に入るには毎日12時間勉強すればいいのか。僕も毎日12時間勉強を頑張ろう。」
となるわけです。
しかし、成功体験を正しく取り入れることのできる人は、
「東大に入るには日々の努力の継続が大事なんだな。」
となります。
ここで前者は、言葉の意味をそのまま鵜呑みにし、それが答えであると錯覚してしまっていますが、
しかし、後者は、本質だけを抜き出して、そこから先の具体的な部分である「1日12時間勉強する」というのは無視しています。
この具体的なところを無視するというのがポイントです。
本質を見誤ってしまうとどうなるか
上の例の前者のようになってしまうとどうなるかというと、
「12時間勉強すること」が目的になってしまい、本来の目的である「東大に合格できる学力を身につける」ということから逸れてしまうのです。
つまり、成功体験を『答え』であると思えば思うほど、「結果」に拘らず、その「過程」を見るようになってしまいます。
そうなってしまうと、「結果のために何ができたか」ではなく「成功体験の過程に近づけたかどうか」を基準にして努力しようとしてしまいます。
こうなってしまっては本末転倒です。
自分自身の最適解を見つけていく

もう一度言いますが、『成功体験』というのはあくまで一例であり、自分自身に当てはまるとは限りません。
『成功体験』は「普遍的に当てはまるもの」「活用できそうなもの」だけを抜き出して活用していくべきです。
そして、自分が費やせる時間や環境は?一番活動しやすい時間はいつ?どうすれば継続できる?強みや弱みは何?どうすれば自分が最大限の能力が発揮できる?
という具体的な自分自身の最適解というのは自分自身で考えていくしかないのです。
なので、『成功者』というのは「参考」にすべきであっても、全てにおいて「信用」して「真似」をすべきではないのです。
もちろん「守破離」のような考え方で「真似」をすべき時もありますが、
いずれは真似をすることから離れ、自分自身のオリジナルを構築して行く必要があります。