あなたは何かの行動をする時に「目的」「目標」「手段」を分けて考えていますか?
そもそも「目的」「目標」「手段」の違いがわかりますか?
「人生設計」など、何かの行動を起こすにしてもこの違いを理解しておくことは必須です。
今回はそれらの「目的」「目標」「手段」の違いについて詳しく解説していきます。
「目的」とは
もくてき【目的】 ① 実現しよう、到達しようとして目指す事柄。めあて。
出典 大辞林 第3版
「目的」とは、つまり「最終的に成し遂げたいこと」です。
なぜ生きるのか?なぜ仕事をするのか?なぜ起業するのか?なぜその企業を選ぶのか?なぜ結婚するのか?
などなど、最終的な「なぜ」の到達地点が「目的」となります。
「目標」とは
では、「目標」とはどういうことなのでしょうか?
もく‐ひょう〔‐ヘウ〕【目標】 そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。 出典 デジタル大辞泉
「目的」とは、つまり「目的にたどり着くための目印のこと」です。
例えば、「目的」が「就職すること」だとするならば、
「目標」は「面接で何でも答えられるようにすること」であったり、「筆記試験で満点近く取れるようにしておくこと」であったりします。
「手段」とは
最後に「手段」とはどういうものかを見ていきます。
しゅだん【手段】 目的をとげるのに必要な方法。
出典 大辞林 第3版
「手段」とは、つまり「目的または目標を達成するための方法のこと」です。
先ほど挙げた、「目的」が「就職すること」だとするならば、
「目標」は「面接で何でも答えられるようにすること」であったり、「筆記試験で満点近く取れるようにしておくこと」であったりします。
そして、「手段」は「それらのことを達成するための方法のこと」なので、
「面接に何でも答えられるようにする面接練習・自己分析」や「筆記試験で満点近く取れるようにする勉強」といったことになります。
「目的」と「目標」を明確にする
少しわかりにくいかもしれないので、「目標」と「目的」と「手段」について図で表してみました。

この3つをまずは明確にしていきましょう。
自分は何の目的があるのか。そのためにはどんな目標を達成しなければいけないのか。その目標を達成するためにやるべきことは何か。
しかし、こう思う人もいるかもしれません。

区別することが必要な理由
では、なぜこのような区別が必要になってくるのかと言いますと、
人間は行動しているといつの間にか「目的」と「目標」が入れ替わってしまうことや、
「目的」を見失っていつの間にか「こんなはずじゃなかった。」となってしまうことがあるからです。
少し具体例を挙げて話してみますと、
「経済的自由を手に入れて幸せに楽しく暮らす」という「目的」があり、その「目標」として「1億円を貯める」という人がいるとします。
しかし、いつの間にかお金を稼げなくて、

と焦燥感と不安感を感じるようになっていったとします。
しかし、これでは「幸せに楽しく暮らす」という「目的」から遠のいてしまっています。
これが「目的」と「目標」の入れ替わりです。
「自分の人生をより良くすること」が「目的」
「意思決定を減らす」「物理的、精神的に身軽になる」「精神安定」「自分の好きなことを見つける」「自分の嫌いなことを排除する」ことが「目標」
「ミニマリスト」は目標達成のための「手段」
その「手段」が「シンプリスト」でも「断捨離」でもいい。
— not@内向型ミニマリスト (@minimalman10) 2018年10月1日
「目的」のために人生設計をしているのに、そこから遠のいていってしまっては意味がありません。
なので、定期的に「目的」「目標」「手段」の見直し・改善は必要なのです。

最終確認

この文にはそれぞれ一体、「目的」「目標」「手段」のどれが当てはまるでしょうか?
これがわかれば理解できています。完璧です。
