
あなたは、こんな瞬間はありませんか?
どれだけ好きなことでも、楽しいことでも、「めんどくさい」もしくは「つまらない」作業はあるものです。
では、なぜ仕事の作業は「つまらない・やめたい」となってしまうのに、
ゲームの作業は「めんどくさいけどやってしまう」となってしまうのでしょうか?

今回は「ゲーム」について深く掘り下げて、その『中毒性の正体』を探り、仕事への活かし方を考えていきましょう。
面白いゲームの4カ条
「面白いゲームとは?」と問われた時にあなたはなんと答えますか?
「キャラがいい」「ストーリーがしっかりしている」「斬新な新しい体験」という風な答えがあるかもしれません。
それらも一つの要素ですが、『面白いゲームの条件』とはもっと根本的な部分です。
(略)なぜなら、面白いゲームに含まれる共通要素は、勝てること(Winnable)、斬新であること(Novel)、目標(Goals)、フィードバック(Feedback)の四つだからだ。
何かに対してイラつくなら、それはたぶん、この四つの要素の少なくとも一つが欠けているからだ。
引用 残酷すぎる成功法則
『面白いゲームの4つの要素』
1、勝てること(Winnable)
2、斬新であること(Novel)
3、目標(Goals)
4、フィードバック(Feedback)
— not@内向型ミニマリスト (@minimalman10) 2018年4月18日
1. 『勝てること』
難しすぎて投げ出したゲームありますか?それは「勝てないから」「先に進めないから」ではないでしょうか?
『頑張れば勝てる』というのはモチベーションを維持・向上させるのに重要です。逆に簡単であれば、面白みがありません。
良いゲームは『頑張れば勝てる』をたくさん作り出します。失敗すらも楽しめるような作りになっているのです。
つまり、「成功体験」があることで「もう一度その成功体験を味わいたい」と思わせることができるのです。
なので、仕事においても『終わらない膨大な作業』というのは「成功体験」がないので、モチベーションを減退させます。

2. 『斬新な課題』
優れたゲームには必ず新たなステージ(レベル)、新たな敵、新たな功績が用意されている。人間の脳はたえず斬新さを求めるので、良く作られたゲームは、プレーヤーがつねに目先の変わったものに刺激を受け、興味をそそられるように配慮している。
引用 残酷すぎる成功法則
物事を繰り返していると「慣れ」に変わりそれが「飽き」となっていきます。仕事が作業になっていくのもこれが原因です。
その「慣れ」や「飽き」を感じさせない作りにすることは面白いゲームを作ることにおいて重要な要素の一つになっています。
たまには角度を変えて「違うやり方」や「自分ルール」を作って作業をしてみることもいいかもしれません。

3. 『目標』
人気のゲームは、目標がとてもシンプルになっています。
例えば、「モンスターハンター」は「モンスターを狩る→武具を作る→より強いモンスターを狩る」。
「ポケモン」は「新しいポケモンを捕まえる→育てる→強いパーティを作る」。
「ドラクエ」は「レベルを上げる→武具を買う→魔王を倒す」
という風に人気のゲームは目標が単純明快で、非常にわかりやすいです。
わかりやすいからこそ、進めやすく、「そのために何をすればいいのか」という意思決定がしやすいのです。
仕事でもあれこれするのではなく、「今何をすべきか」という風にシンプルに目標を設定できれば取り組みやすくなるのではないでしょうか?
4. 『フィードバック』
フィードバックとは「報酬」や「評価」のことです。
経験値を上げれば、必ずレベルが上がるし、スキルも獲得できます。何かの行動をすれば必ず得点や報酬、ペナルティが課されることになります。
つまり、ゲームの世界では「行動」を起こせば「正当な評価」を受けることができるのです。
しかし、大半の仕事というのは「仕事をこなすことが当たり前」なので「フィードバック」が帰ってくることはありません。
多くの人がゲームにのめり込んでしまうのは、やればやるほど「正当なフィードバック」が帰ってくるからです。
仕事の後に、上司や同期などに「仕事ぶりはどうだったか」ということを聞いてみるのもいいですが、
聞きにくければ、「自己評価をしてあげる」ということも重要です。ご褒美を使うのもいいでしょう。
終わりに
先ほど挙げた四つの要素をうまく仕事に盛り込むことができれば、仕事の『ゲーム化』をすることができるかもしれません。
社会では「退屈で、やりがいがなく、面白みもなく、失敗もない仕事」が多いです。
もし、それらが本当に嫌ならば「辞める」という選択肢を取ることもアリだと思います。
しかし、好きな仕事だから辞めたくないけどめんどくさいし、つまらないと感じるならば、是非とも「仕事のゲーム化」をすることを考えてみてください。