以前、コチラの記事で「内向型人間」とは『どういう人間か?』『内向型の特徴』などをお話ししました。
今回は「内向型」の「特徴」などから『強み』と『弱み』を考えていきます。
そして、それに合った職なども見ていきたいと思います。。
内向型人間の「強み」
内向型人間の強みは主にこのようなものがあります。
- 慎重性がある
- 本質を見出すのが得意
- 書くことが得意
- 我慢強い
- 分析力がある
- 落ち着いている
- 人の感情の変化を察知する
- 想像力がある
- 集中力が強い
1. 慎重性がある
慎重というのは臆病という風に捉えられがちで、ネガティブなイメージがありますが、「リスクヘッジをして将来に備えることができる」という点では非常に強みとなります。
「楽観的でポジティブな人」よりも「悲観的でネガティブな人」の方が将来に備えるので成功しやすいといえます。
2. 本質を見出すのが得意
物事の本質をすぐに見出ことが得意なので、すぐに「重要なことは何か?」ということを見つけることができます。
その本質を見抜く力というのは、人間関係や仕事上で非常に役にたちます。
3. 書くことが得意
自分でサッと考えて話すよりも、考えをじっくりまとめて書くことの方が得意です。
書くことで自分の考えがまとまり、話す時はその「まとまったもの」を声に出すだけという風にすればスラスラ話すことができます。
4. 我慢強い
我慢強く、忍耐があります。これは、思考・想像によって快楽を得ることができる内向型人間の強みです。
肉体的・精神的に辛くても、精神状態の充実をさせることによって我慢強く耐えることができます。
5. 分析力がある
考えることや細部の変化に気づくことが得意なので、分析能力に優れています。
他人が気づかないところに気づいたり、深く分析することも内向型の得意分野です。
6. 常に落ち着いている
どれだけパニックに陥っても、本質を見抜く力が強いのですぐに分析し、臨機応変に対応することができます。
もし、本当にパニックに陥ったとしても、表には出さないので周囲からは落ち着いているという風に捉えられます。
7. 人の感情の変化を察知する
人の感情の変化や表情の些細な変化を察知し、相手の気持ちを察することに長けています。
そして、本質を見抜く力があり、争いを好まないので、それに対応したベストな対応策や平和的な解決策をとることができます。
また、人間関係だけではなく、仕事上でも「細かいところに気づき拘る」というのは繊細な職業では生かされます。
8. 想像力がある
思考や想像を常にしているので、そこからクリエイティビティ溢れる発想が出てきます。
新たな企画やアイデアを生み出すことのできる能力が強みの一つです。
9. 集中力が強い
一つのことに没頭する能力が高く、集中力が非常に高いです。
一つのことに数時間単位で没頭することができますが、それは「自分にとって最適な環境」が整っていた場合に限ります。
内向型人間の「弱み」
- 争いが嫌い
- すぐ不安になる
- 人付き合いが苦手
- 自己否定してしまう
- 細かいことに拘る
- 話すのが得意ではない
- 大勢の前に出るのが苦手
- 刺激に強い反応を示す
- アクティブな行動に疲労を感じやすい
1. 争いが嫌い
争いが苦手なので、言い争いが絶えない環境などを好みません。どちらかというと、穏やかで静かな職場を好みます。
2. すぐ不安になる
慎重の裏返しとして、すぐに不安になってしまいます。
それが過剰になってしまうと、逃げ出したくなったり、やるべきことが多すぎるということになってしまいます。
3. 人付き合いが苦手
人付き合いが苦手で、多くの人との交流を好みません。
慣れた場所で深い関係を持った人たちと働くことの方が成果を上げやすいです。
4. 自己否定してしまう
すぐに不安になるせいか、自己否定してしまい、自己嫌悪に陥ってしまうことが多いです。
そのせいで、自分に自信がなく、「どうせやってもダメだ」と感じてしまうことも多いです。
5. 細かいことに拘る
細かいところによく気づくせいか、細かな細部にこだわります。
これは一見「強み」のようですが、「細部にこだわること」と「不安」が重なると「完璧主義」になってしまいます。
なので、「細部まで完成させないと人に見せることができない」と感じるようになってしまいます。
6. 話すのが得意ではない
自分の考えが上手くまとまりづらかったり、雑談のような表層的な会話が得意ではないので、「話すこと」が得意ではないです。
しかし、自分の考えが書いたりしてまとまったり、自分の興味のある話題が出ると、話しだすと止まりません。
7. 大勢の前に出るのが苦手
大人数の空間でいるのが得意ではなく、ましてやその大人数の目線が一同にこちらを見てくるというのは刺激が強いので苦手です。
なので、仕事でも「一対多」よりも「一対一」などの少数人数を得意とします。
「一対一」のより深い関係に持ち込めば、内向型の得意分野です。
8. 刺激に強い反応を示す
音や光をはじめとする様々な刺激に強い反応を示します。
なので、怒号が飛び交っていたり、ノルマがあったり、監視されていると余計にストレスを感じてしまいます。
自分に適した環境作りが内向型が仕事で成果をあげる方法の一つだと言えます。
9. アクティブな行動に疲労を感じやすい
外出やパーティー、運動などのアクティブな活動をした後の疲労を人一倍感じやすいです。
なので、会食や営業回りなどの「人との関わり」や「外出」などをするとすぐに疲れてしまいます。
内向型に向いている職業
これらの「強み」と「弱み」を踏まえて内向型に向いている職業というのはなんなのでしょうか?
先ほど挙げた「強み」から少し考えてみるとこのようなものが挙げられます。
一人で没頭できる職業
プログラマー・システムエンジニア・アフィリエイター・投資家・WEBデザイナー・職人・タクシー運転手・トラック運転手・配達員・Youtuber・動画作成・手芸・警備員
思考力・想像力を活かせる職業
漫画家・作家・画家・小説家・作詞家・作曲家・youtuber・WEBデザイナー・ファッションデザイナー・ゲームプランナー・編集者・建築家・インテリアコーディネーター・インターネットコンテンツ制作・ゲームプランナー・シナリオライター・CGデザイナー・企画開発職・哲学者・思想家
細かな気配りが活かせる職業
秘書・接客業・キャビアアテンダント・受付・広報・人事・コールセンター・コンサルタント・医療関係・カウンセラー・教員・インストラクター
書くことを活かせる職業
ライター・ブロガー・アフィリエイター・編集者・コピーライター・脚本家・ジャーナリスト・ルポライター・エッセイスト・翻訳家・詩人
これらは一例であり、探せばもっと自分の能力を「活かせる場所」というのはあると思います。
少し被っているものもありますが、基本的な職業というのはこのようなものがあります。
自分の得意だと思う分野を中心に探してみるのもありだと思います。
終わりに
ここで重要なことが一つだけあります。
それは「やりたいことがある人は『やりたいこと』に「強み」を合わせる」ということです。
例えば極端な話ですが、内向型のあなたが「ホスト」になりたいとします。
「ホスト」というのは「人付き合い」「毎日のパーティー」といった内向型にとっては地獄のような職場です。
なので、内向型にとっては楽で得意分野ですが、特にやりたくもない「Webライター」になろうとするとします。
しかしそれはやめましょう。
「環境」に合わせてしまっては、「やりたいこと」ができずに一度きりの人生で後悔が残ります。
なので、「やりたいこと」に「強み」を合わせ、「環境」を整えていくことが必要です。
「ホスト」の例を挙げますと、
自分にとっては苦しいことである「パーティー」や「大勢の人の中で話すこと」が得意ではないならば、
「アフターサービス」や「一対一での会話」に持ち込んで「自分の強みを活かせる環境」を作ったり、
「適度な休息」や自分自身で「落ち着いたホストクラブの開業」などをして「自分にとって心地の良い環境」を整えることが重要になってきます。
すると、自分にとって「やりたいこと」ができ、「強みを活かせる環境」や「心地の良い環境」を整えることで「仕事の成果」もあげることができます。
まずは「環境を整えること」が先ではなく「やりたいこと」をすることが先ということを覚えておいてください。
しかし、「やりたいこと」がまだ見つかっていない人は「環境」から整えることもアリかも知れません。
是非とも、「やりたいこと」を見つけ、内向型の強みを存分に活かしてください。