
現代の日本では、「自己分析」というものは「就職活動の際にやるべきこと」という認識が多くの人に根付いているような気がしています。
それは実際に「自分自身と向き合えていない人」が多くいることや就職活動の際にしか自己分析という言葉を聞かないからです。
何故、多くの人は自己分析を20代のライフステージにおける恒例行事のようにしか捉えられていないのでしょうか。
凄く疑問です。
自己分析はとても重要で、人生の中で一度きりで終わらせて良いはずがないですし、終わるはずがありません。
もはや自己分析という定義が曖昧になり、本当の意味での自己分析をできている人が少ないのも問題の一つです。
今回は、そもそも自己分析とは何なのか。何故、自己分析をするべきなのかということを考えていきたいと思います。
この記事で自己分析の重要性や意義について認識してもらいたいです。
自己分析とは

ではまず、そもそも「自己分析」とは何なのかというところから考えていきます。
そこらへんの人100人に「自己分析とは何か。」聞いても「自己を分析すること」という同じ答えが返ってくるでしょう。
この、多くの人が考えている「自己を分析すること」というのは「自分自身の過去を掘り起こす行為」です。
しかし、それではダメなのです。
僕が考える「自己分析」とは「自分自身の掘り起こした過去を未来に繋げる行為」のことであると考えています。
ここの認識のズレがあると自己分析は単なる思い出を掘り返す行為となってしまいます。
自己分析は未来への投資活動

では、自己分析の「自分自身の掘り起こした過去を未来に繋げる行為」という部分にフォーカスを当てて考えていきましょう。
これをもう少し具体的に言い換えるなら「過去の幸福を未来で再現性を高める行為」と言えるかもしれません。
つまり、過去にあった「幸福なこと(楽しい・嬉しい・好き)」や「幸福でないこと(悲しい・辛い・嫌い)」というのは自分自身が実際に感じた自分にしか感じ得ないことなわけです。
その「幸福なこと」をもう一度再現できるようにし、「幸福でないこと」を再現しないようにする。というのが自己分析です。
つまり、「未来への投資活動」なのです。
「未来」でより良いリターン(幸福)を得るために、もう一度幸福を得ることができる確率の高い過去の幸福を掘り返して再現しようとする。
そのために自己分析をするわけです。
自己分析は常に必要

その中で、なぜ自己分析が就職活動の際だけではダメで、常にしていく必要があるのかということについてお話ししていきます。
それは、先ほどの自己分析の定義を理解していればわかると思います。
その理由は「過去は積み上がっていくもの」だからです。
今、この瞬間にも僕もあなたも過去は積み上がっていき、様々な「楽しいこと・嬉しいこと・辛いこと・悲しいこと」を新たな経験として積み上げていくと思います。
その中で、自分自身の最大幸福も常にアップデートされていくはずです。
20代で自己分析をして過去20年間の最大幸福を定義したとして、30代になっても20代の最大幸福を追い求めていくつもりですか?という話です。
30代になれば、違う食べ物が好きかもしれませんし、違う仕事が好きになっているかもしれませんし、違う環境を求めているかもしれません。
それは10年も経てば大きく変わっているはずです。
自己分析はしなくても良い!?
ここまで自己分析の重要性を語っていてなんですが、別に自己分析はしなくても良いとも思っています。
なぜなら、行き当たりばったりで生きていくというのもありだと思っているからです。
自分の過去も未来も考えずにただ真っ直ぐに動物のように生きることも良いと思います。
しかし、僕は過去から学習して、今まで生きてきた中で感じてきた好きなものに囲まれ、嫌いなものを遠ざけたほうが効率いいし、幸せなんじゃね?と思っているから自己分析は重要だと思っています。
例えば、昔から人前に立つのがすごく苦手なのに、自己分析をしていなくてセミナーの講師とかになっちゃって後悔するのなら過去から学んでおけばこんなことにならなかったのに。というお話になってくると思うからです。
最後に

今回の話はややこしかったと思うので、少し簡単にまとめます。
まずは自分の過去を掘り返します。掘り返すものは「自分が一番幸せな状態」です。
それは「人」や「環境」や「行動」を初めとする様々なものがあると思います。
どういう人に囲まれ、どういう環境にいて、どれくらいの収入があって、どのようなことをしていれば自分は幸せなのか。
そして、次にその状態を再現するにはどのようにすれば良いのか。これが「未来への再現性を高める行為」です。
そうすれば、今、自分のすべきことが見えてくると思います。
この一連の流れが「自己分析」です。
あなたも本当の「自己分析」をしてみてください。そして、常にアップデートすることも忘れずに。。
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