あなたは「自分自身にとっての得意なこと」がありますか?
以前に、下の記事で

と言いました。
今回は、なぜ「得意なこと」が必要なのかをもう少し深く掘り下げていき、
そして「得意なこと」の「見つけ方」や「作り方」について考えていきましょう。
『得意なこと』が現代の生存戦略に繋がるわけ
『得意なこと』とはここでは「社会に何らかの価値を与える能力のこと」とします。
つまり、「自分の技術や能力を使って仕事にできること」です。
その中で考えてもらいたいのが『得意なこと』があればあるほど『できる仕事』は増えるということです。
産業のタテの壁の崩壊
この、あらゆる産業のタテの壁が溶けていく、かつてない時代に求められるのは、各業界を軽やかに越えていく「越境者」だ。 そして、「越境者」に最も必要な能力が、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」なのだ。
出典 多動力
現在では堀江さんもおっしゃっているように、「産業の縦の壁が溶けていく」という現象が起きています。
つまり、『インターネットの発達』によって今まで全く別であった業界同士が競合していかなければいけないということです。
なので、既存のビジネスで安定して利益を上げることができるということがなくなってきます
「ブルーオーシャン」を目指す
ビジネスには「レッドオーシャン(競合相手の多い血に染まった海)」と「ブルーオーシャン(競合相手の少ない穏やかな海)」という言葉があります。

そして、その「ブルーオーシャン」を目指す方法はたった一つで、
「得意なことを掛け合わせること」です。
まず、一つのことに1万時間取り組めば誰でも「100人に1人」の人材にはなれる。1万時間というのは、1日6時間やったと考えて5年。5年間一つの仕事を集中してやれば、その分野に長けた人材になれる。 ここで軸足を変えて、別の分野に1万時間取り組めば何が起きるか。 「100人に1人」×「100人に1人」の掛け算により、「1万人に1人」の人材になれる。
出典 多動力
つまり、「絵を描いてお金を稼ぐ」というのはとても難しく「レッドオーシャン」です。
しかし、例えば「絵を描くこと」×「漫画風の絵」や「絵を描くこと」×「シュールな絵」という風に「自分の得意分野」を組み合わせてみるとどうでしょう。
「漫画風の絵だけを描く画家」「シュールな絵だけを描く画家」というのはあまりいませんし、そこは「ブルーオーシャン」です。
そして、その得意なことが増えれば増えるほど掛け合わせの選択肢は増え続けていきます。
また、ビジネスにおいては選択肢が増えれば増えるほど成功へ道筋の確率は増えていくのです。
得意なことを増やす方法
では、ここまでで「得意なこと」を増やす重要性は理解していただけたと思うので、
ここからは、具体的に「得意なことを増やす方法」を考えていきたいと思います。

もう一度言っておきますが、『得意なこと』とはここでは「社会に何らかの価値を与える能力のこと」「自分の技術や能力を使って仕事にできること」です。
その「社会に価値を与える能力」「仕事にできる技術」というのは主にこういう場所で見ることができます。
・『就活・転職サイトの採用ページ』 就活・転職サイトの採用ページでは、その職に対して必要なスキルが箇条書きで書かれています。 その業界・職種での業務内容を知る上でも便利です。主に、リクナビやリクナビNEXTなんかは量も豊富で見やすくてオススメです。 ・『フリーランス案件サイト』 クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトです。 これらのサイトでは、必要な技術がすぐにわかりますし、初心者、未経験OKなどの案件などで経験を積むことができます。 ・『資格サイト』 資格サイトでは、技術からやりたいことを探すことができます。cmでおなじみのユーキャンは見やすいですし、 日本の資格・検定なんかは、カテゴリー別で別れているので、非常に見やすいです。
まずは自分の興味のあるところから「得意なこと」を作るのがいいでしょう。
得意なことの見つけ方
得意なことを見つけるにはこの2つの方法があります。
- 今までの経験を掘り起こす
- 自分の才能を活かせることを探す
1. 今までの経験を掘り起こす
まず一つ目は、今までの経験を掘り起こして「既に持っている得意」を引き出すことです。
「今まであなたは何をして生きてきましたか?」

絵を描くことが得意。人と話すのが得意。黙々と作業するのが得意。気を使うのが得意。人前で話すのが得意。
友達や親にこんなことを褒められた。などなど色々あると思います。
そして、それは「他人と比べて得意かどうか」ではなく「あなたの中で得意かどうか」を考えてみてください。
また、「得意なこと」というのは「単に成果を上げること」だけではなく、「自分が楽にできること」ということもあります。

例えば、僕はゲームを5日で100時間したことがありますし、ブログを10時間座りっぱなしで書き続けてたこともあります。

これって凄くくだらないことかもしれませんが、「長時間没頭できるという才能」ですよね。こういうのは意外と「趣味」に隠れていたりするものです。
2. 自分の才能を活かせることを探す
二つ目はまだ自分も知らない「本当は得意なこと」を探すということです。

という人がほとんどだと思いますが、実は才能は誰にでもあります。
こういった誰にでもある才能を『自己分析』によって見つけ出し、自分に本当に合った「得意なこと」を探し出していきます。
こうすることで、「自分にとってやりたい仕事」は見つかるかどうかはわかりませんが、「自分にとって成果を上げやすい得意な仕事」は見つけやすくなります。
終わりに
今回は、「得意なこと」を多く作ることによって生まれる「得意なことの掛け合わせ」が「生存戦略」の方法であるというお話をしました。
「得意なこと」を身につける時には初めは悩んだり、苦しんだりすることが多いですが、
一つ自分に合致した得意なことを見つけてしまえば、そこからその関連した事に興味が湧いてくるので掛け算的に増えていくものです。
なので、「得意なことを増やす」というよりは「最初の得意なことが自分に合っており楽しいかどうか」の方が重要だと思っています。
まずは、しっかりと自分と向き合っていくことが重要ではないかと思います。

汝自身を知れ。 by ソクラテス