
こんにちは。not(@minimalman10)です。
今回は、僕がミニマリストになった経緯をご紹介します。
大学生までの自分

僕は高校生の時に、日々、部活に明け暮れ、ある程度『お金』や『時間』に制限がある日々を送ってきました。
もちろん、バイトなどする余裕もなく、親のおこづかい制だったので、モノや服にお金を費やすことはなく、唯一の散財といえば、漫画や本ぐらいのものでした。
しかし、物や消費によって喜びを感じるという人間でした。
大学生活が始まる

大学生活が始まり、僕は『自由』を勝ち取りました。
多くの時間が手に入り、お金には限りはあれど、何に使ってもいいのです。
それに、バイトをすればするだけ、一定収入が入ってきます。
働けば働くほどお金が手に入ったのです。
大爆発が起こる

そして僕は、爆発しました。何が爆発したかというと、性欲ではなく、物欲です。
まずは、家具を揃えました。ソファ。カーテン。ラグマット。テレビ。テレビ台。全身鏡。テーブル。
元々、物欲が多く完璧主義だった僕は、理想のありとあらゆる物欲を満たしていきました。
非常に便利で、どんどん自分の理想通りの快適な部屋に変わっていきました。
自分の力で、自分の思い通りに、親に迷惑をかけることなく、欲望を満たしていくことができました。。
初めてのファッション

服の魔力はすごいです。みるみる自分を変えていってくれます。新しい服を身につけるたびに、新たな自分が出てきます。
「今日は、こんな自分。明日は、どんな自分を表現しようかな」
今まで、服に興味はあれど買うことのできなくてつもりに積もった欲が次々と出てきます。
しかし、欲望の権化だった僕は、物欲の次のステージへと足を踏み入れます。
「もっと『いい』服が欲しい。」
量『より』質を求め始めたのではなく。
量『と』質を求め始めたのです。
大学生になると、大勢の人間が周りにいますので、服を気にしている学生もいれば、興味がない学生もいます。
そこに良し悪しはありません。もちろん服などで、人の良し悪しが決まるはずがないのです。しかし、
僕は、身につけているモノや、持ち物を
人の価値であると勘違いしてしまっていました。
社畜の誕生

もちろんそんな生活をしていると、お金はなくなっていき、『買いたいものリスト』だけが増えていきます。。
なので、バイトのシフトを増やしました。働いて、働いて、お金を使って、働いて。
大学生にして『社畜』の完成です。
しかし心は、「買い物の喜び」と「次は何を買おうかという期待」に満ち溢れていました。
僕。気づく。

しかし、内心、いくら、『買いたいものリスト』を減らしても減らしても、また増えていく永続性に不安を覚えていました。
まさに日々のTO DOリストのように記入しては消し、記入しては消しを繰り返しです。
そして、大学2回生になろうかという目前、5万円の時計を買いました。バイト代のほぼほぼ全てです。
その、約10日後、、12万円の時計をamazonのカートに入れました。
ようやく気づきました。
「あ、これ終わらねぇ。」
この物を買い、物欲を満たし、その刺激に慣れるという行為に終わりがないことにようやく気付きました。
物の執着に囚われていることに気づく

「家具があっても、服を着ても、慣れれば、飽きるし、消費すればするほど新しいものが欲しくなるし、欲しいものの質は上がっていく」
この「消費スパイラル」の事実に気づいた僕はとにかくこの消費スパイラルを抜け出そうと考えました。
『物の執着』から離れるにはどうすれば良いのか考えてみました。
そうなると思い浮かぶのが『断捨離』です。なのでまずは、断捨離を調べてみました。
すると、断捨離とは簡単に言うと「モノを捨て、モノへの執着をなくす。」ことらしいので一度やってみようと思いました。
ミニマリストと出会う

しかし、『断捨離』を調べていくうちに、『ミニマリスト』という言葉がちらほら目につくようになりました。
「ミニマリストって何?ふむふむ最小限主義者か。断捨離と変わらないよね。。」
ちょっと、minimalistとかカッコつけたいだけじゃないか。このようなことを考えながら、海外でも特集されているミニマリストの代表的存在の佐々木典夫さんのブログをのぞいてみました。
すると、本当に何もない部屋に、ポツンと布団が敷かれただけの写真がありました。
「これだ。。」
人生で喰らったことのない衝撃の稲妻が、ほとばしる爆音と共に僕の頭を突き刺していったのです。一瞬体が、真っ二つに裂けたんじゃないかと思うほどでした。
すいません。言い過ぎました。しかし、僕にはそれほどの衝撃だったのです。
僕は神経質でかつ完璧主義で合理的なところがあります。
なので、凄くその何もないミニマルな空間に美しさを感じ、ミニマリストの「自分の大事なことを選択・集中し、それ以外の無駄を徹底的に排除する」という合理的な考えに魅力を感じました。
これはやるしかないと考え、次の日に早速、家中の物の8割を捨てました。
そして、晴れて僕は『ミニマリスト』になったのです。
終わりに
もし、ミニマリストに興味がある方は、佐々木典男さんの『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』がオススメです。
ミニマリストになって感じるのが、『自分と嫌という程向き合わなければならない』ということです。
なぜなら、ミニマリストは「捨てるもの」を考えるのではなく、「何を残すか」ということを考えていかなければならないからです。
「何を残して何を捨てるのか」というのは、「物」だけではなく、「人生の選択」とも言えます。
もし、『人生を見つめ直したい』のであるならば、「ミニマリスト」はオススメです。
ただ『物の執着から逃れたい』人は、「断捨離」をオススメします。