
あなたは『限界効用逓減の法則』というものを知っていますか?
人間が欲望を満たすたびに『限界効用逓減の法則』というものが働きます。
限界効用逓減の法則
一般的に、財の消費量が増えるにつれて、財の追加消費分(限界消費分)から得られる効用は次第に小さくなる、とする考え方。
引用 wikipedia
財・サービス 人間の欲望を充足させるものを一括して財(貨)・サービスという。そのうち、機械や家具などの有形物が財であり、教育や医療などの無形物がサービス(用役)である。
引用 コトバンク
つまり、どれだけ『嬉しい』と感じても、だんだんその『嬉しい』というのは薄れていくということです。
その例を見ていきましょう。
夏のジュースは美味しい
夏の炭酸飲料って凄く美味しいですよね。
ついつい自動販売機で500mlのペットボトルのジュースを買ってしまいます。
しかし、ゴクゴクと半分飲んだ頃、「もういらない。お腹いっぱい。」という風に感じませんか?
もし、自動販売機が当たり付きでもう一本ジュースが出たとしたら、
多分、2本目を飲むときには「苦しい」「吐きそう」となっていると思います。
いつの間にか「喜び」を感じていたのに、いつの間にか「苦しみ」になっていますよね。
これが限界効用逓減(満足度は追加の分、減少していく)の法則です。
ポイントは『追加』というところで、同じことを繰り返すと満足度は減少していくということです。
ビールは一杯目が美味しいと言うのもこういうことです。
幸福度は年収に比例しない
お金と幸福度についてもいろいろな研究がされています。
出典 ダイヤモンド・オンライン
これを超えると不幸になるらしい「年収900万円=最大幸福」説は本当か?
出典 現代ビジネス
などなど、大体の研究結果をまとめてみると、年収が800万〜1200万を超えると、幸福度は変わらないそうです。
つまり、お金があれば幸せでいられるかというと疑問ですが、その程度の年収になるまでに幸福度が上がることも確かということです。
『満足の最大化』を知る

この法則は理解しているかどうかで生活に大きな変化が現れます。
それはどういうことかと言いますと、先ほどのジュースの例だと、500mlの半分でジュースがいらなくなるのはわかったので、
今度は、約半分ぐらいのカンのジュースで事足りるわけです。
お酒が美味しいと言っても、最初の一杯から美味しさは減少してくので、10本も20本も買う必要はないわけです。
チョコレートは板チョコレートを買わなくても、チロルチョコだけでいいのかもしれません。
バイキングでは好物をたんまり取るよりも、少しづつたくさん取って行った方が満足度が高いのではないでしょうか。
というように、消費する際に「本当に必要か」を考えることができる手助けとなります。
是非とも、生活に有効活用して見てください。