
「アーリーリタイア」というのは「自分の好きなことを好きなだけできる」という最大の魅力があります。
しかし、その裏側にはデメリットがあることも事実です。
今回は「アーリーリタイア」の『メリット』と『デメリット』について詳しく解説していきます。
「アーリーリタイア」のメリット

アーリーリタイアのメリットは色々な観点からみれば様々なものがあります。
- 自分だけの時間が増える
- 一日をコントロールできる
- ストレスが減少する
- やりたいことができる・増える
- 色んな世界を見れる
❶自分だけの時間が増える
「アーリーリタイア」をすることによって「時間」というものは圧倒的に自由に使えます。
何をしても、何をしなくても、何も言われません。ただ自由が広がっています。
働いていては自由な時間というものはほとんどありませんが、「働かない」という選択肢を選ぶと、単純計算で8時間も毎日の自由時間が増えることになります。
今までは計画して、行動していたことも先の予定すら全て自分で選択できるので、「思い立ったら即行動」をすることができます。
❷一日をコントロールできる
基本的に起床時間や就寝時間、自由時間、食事の時間などは「労働時間」によってコントロールされますが、
「労働時間」という「しなければならないこと」がなくなれば、自分にとって「最適な幸せに暮らせる一日」を作り出すことができます。
「寝たい時に寝、起きたい時に起き、食べたい時に食べ、遊びたい時に遊ぶ。」ということが可能になります。
まさに多くの人達が思い描く『理想の暮らし』です。
❸ストレスが減少する
現代社会に蔓延する「ストレス」が減少します。
人それぞれ「ストレス」は違いますが、例えば人間関係であったり、満員電車通勤であったり、労働環境が悪いといったことが、
「社会との接点」を無くすことにより、一旦遮断することができます。
もし、「社会での生きづらさ」を感じている人にとっては非常に魅力ではないかと思います。
❹「やりたいこと」ができる・増える
今まで「やりたいこと」はあったが時間がなくてできなかったという人は思う存分趣味に没頭することができます。
社会的なルールやマナーさえ守れば大体のことは時間を忘れて没頭することができ、
次の日の予定も、就寝時間も、起床時間も気にしないで、「ただやりたいことをする」だけでいいようになります。
また、「時間」が多いという点で「やりたいこと・好きなことを増やす」ということも「アーリーリタイア」の魅力かと思います。
「こんなことやってみようかな。あんなことすれば面白そうだな。」と思ったら、先ほども言ったように「思い立ったら即行動」することができ、
今までは「明日仕事だからな。。」と諦めていたこともできるようになります。
❺色んな世界が見える
「やりたいこと・好きなことを増やす」という点では同じですが、今までは目にすることのなかったであろう世界をじっくりと味わうことができます。
それは、世界中に旅行するという方法もありますが、近所をゆっくりと散歩したり、電車で適当に1時間ぐらいの駅の周辺をブラブラしてみるというのもこの世界を味わうことのできる一つの方法です。
そういったことも魅力・メリットの一つかと思われます。
「アーリーリタイア」のデメリット

これだけメリットを挙げてみましたが、やはり完璧な生き方は存在しません。やはり、「メリット」があれば「デメリット」もあります。
少し現実的な所から「アーリーリタイア」の「デメリット」を挙げていきたいと思います。
- お金が無くなっていく不安
- 社会的信用がない
- 暇な時間が多い
- ダラダラしてしまう
- ストレスが無い
- 人間関係が希薄になる
❶お金が無くなっていく不安
「アーリーリタイア」をするということは既に生活できる「お金」があることが前提です。
そして、そのお金を切り崩していくことで生活していかなければいけませんので、「お金が底をついてしまったらどうしよう」という不安の中で生活していくことになります。
もし、「病気になったりした時」や「大金が必要になった時」の将来の不安は大きなものとなるでしょう。
❷社会的信用がない
もちろん手に職をつけていないということは社会的信用はなくなってしまいます。
もちろんクレジットカードは作れませんし、銀行や消費者金融からのお金も借りられません。
流石に無職の友達にお金を借りることもできなさそうです。。
その上、最大の問題は「新規の賃貸契約」がしにくいことだと思っています。
つまり、「あなたが大家さんだとして、無職の人間に家賃が払えると思いますか?」ということです。
なので、「アーリーリタイア」をする際は『持ち家』や『マンション』を購入してからの方が便利そうです。
やはり、「『持ち家』がある『無職』」と「『賃貸』の『無職』」とでは社会的な目線というのは変化してきますから。
例え、お金はあったとしても、社会からのフィルターを通してみれば信用はありません。
クレジットカードが作れないのも、お金を借りられないのも同じ理由です。。
また、親や親戚、友達などの世間体から見られる目も変化することは覚悟しておいた方が良いでしょう。
「アーリーリタイア」がまさに「世捨て人」と言われるが所以のところです。
❸暇な時間が多い
「自由な時間」が多くあるということは反面として「暇な時間」が多くあるということがあるということです。
「やりたいこと」がない人ほど、もはやその「自由」は『快楽』から『苦痛』へと変化していきます。
なので、「ああ久しぶりの一週間の休日だ。何をしようかな。。」と言いながら、
結局、一日中テレビを見て、スマホをいじって、日中に「暇だな。」と呟いてしまう人はやめておいた方が良いでしょう。
そういう「大してやりたいことが無い」という人は「アーリーリタイア」には向いていないと思います。
なので、「仕事を辞めたい・やりたくない」という人は「仕事場の環境が悪い」か「仕事内容がつまらない・やりたくない」だけだと思うので、
「アーリーリタイア」ではなくまずは「やってみたい仕事の再確認」か「転職」をオススメします。
自分の「やりたいことが多すぎて時間が足りない」「仕事にならない趣味に没頭したい」という人こそ「アーリーリタイア」すべきだと思います。
❹ダラダラしてしまう
仕事をしていると、ある程度「自己管理しなければならない」ので、就寝時間や起床時間、などのしなければならないことが決まっていましたが、「しなければならないこと」がなくなります。
なので、良く言えば「好きなことを好きなだけをできる」のですが、
悪く言えば「いくらダラダラしても大丈夫」ということです。
つまり、放っておけばどんどん無気力にもなり得ますし、とにかくダラダラするということにもなり得ます。
別にそれでも良いのですが、「健康的な生活」や「生活リズム」というものは無くなります。
そうなると、どんどん日々の暮らしの『充実感』というものはなくなっていきます。
❺ストレスがない
「アーリーリタイア」のメリットとして「ストレスがない」ということを挙げましたが、
「ストレスがない」というのはデメリットでもあります。
「ストレス」は一概に悪いものではなく、『刺激に対する反応』のことを指します。
なので、「ストレスがなくなる」ということは日々の充実した暮らしに生活に必要な『良い刺激』も『悪い刺激』もなくしてしまいます。
なので、先ほども言ったような「日々の暮らしの『充実感』を作り出す」には『良い刺激・ストレス』が必要になるのです。
❻人間関係が希薄になる
「アーリーリタイア」をすることによって「社会との接点」が遮断されます。
つまり、人と関わらないでおこうとすればするほど「孤独」になることができるということです。
人間関係が希薄になるということは、人間関係に煩わされることや面倒ごとに巻き込まれずにすみます。
しかし、人間関係によって得られる「喜び」や「助け合い」といったメリットも無くすことになってしまいます。
終わりに
いかがでしたでしょうか?あなたは「アーリーリタイア」に向いていそうですか?
この結果を挙げて「アーリーリタイア」が向いていそうな人をみてみると、
「確実に死ぬまで暮らせるお金があり、やりたいことが多すぎるほどあり、他人を気にしないで生き、自己管理でき、孤独が好きで人生を楽しめて、一人でも強く生き抜くことができる人」が「アーリーリタイア」に向いていそうです。
はい。僕のことですね。
しかし、これは『向いているかどうか』というだけであなたが「アーリーリタイアしたい!」と強く願うならばすれば良いと思います。今回挙げたデメリットは注意点としてみていただければ良いと思います。
是非とも、「良き人生」への計画の参考にしていただければ幸いです。