セロトニントランスポーター遺伝子とは。日本人に不安症や心配性が多いわけ。

 

日本人というのは非常にリスク回避傾向があります。

日本人の特質といえば、不安症、心配性、保守的、リスクを好まない、投資コワい、貯金が全て、仕事に安定を求める、公務員最強、大企業志向、給料重視、就職第一、

 

まあ、これぐらいですが、、、多いので、ひとまとめに「不安症」としておきましょう。。

 

実は。この原因は遺伝的なものであるということがわかりました。

その原因はセロトニントランスポーター遺伝子という遺伝子にあります。

 

セロトニントランスポーター遺伝子とは

 

と、その前に「セロトニン」からおさらいしていきましょう。

「セロトニン」とは「神経伝達物質」のことで、精神の安定に大きく関与しています。

別名「幸せホルモン」とも呼ばれていたりします。

 

多いと気分が良くなったり、精神が安定しますが、少ないと不安や憂鬱になり、精神が不安定になったりします。

楽しく幸せに暮らしたい。というのならば、必須な物質ではありますね。

 

では、セロトニントランスポーター遺伝子という聞きなれないものについて解説していきます。

セロトニントランスポーター遺伝子(セロトニントランスポーターいでんし)とは、神経伝達物質であるセロトニンの伝達に関係する遺伝情報が書き込まれた遺伝子である。染色体番号17に存在する。組み合わせはSS型、SL型、LL型がある。

引用  wikipedia

 

つまり、セロトニンの伝達情報が書き込まれている遺伝子のことなのですが、実はこの遺伝子は遺伝的に決まっており、それぞれに差があるということです。

 

これは、非常にショッキングなことです。

 

なぜかというと、セロトニン(幸せホルモン)の伝達情報が決まっているということは、

人によってセロトニンの働きが違うので、セロトニンの働きが強い人もいれば、弱い人もいるということが遺伝子レベルで決まっているのです。

 

先ほども言ったように精神の安定を司るセロトニンの働きが弱い人の精神は安定しにくく、セロトニンの働きが強い人というのは精神が安定しやすいのです。

 

つまり、不安になりやすい人というのは、遺伝的に決定されており、変えることができないのです。。

 

セロトニントランスポーター遺伝子の組み合わせ

 

セロトニントランスポーター遺伝子には「S型遺伝子」と「L型遺伝子」が存在します。

それぞれ二つの遺伝子は長さが異なるのですが、「S型遺伝子」を持つ人の方が神経質な傾向があると言われています。

 

要するに、セロトニンの働きが弱い方は「S型遺伝子」の方です。

 

その中で、この遺伝子同士の組み合わせというものが3種類ありまして、

その3種類というのは、SS型、SL型、LL型の3種類です。

言わずもがな、SS型なほど悲観的でネガティブ思考になり、LL型になるほど、楽観的でポジティブになります。

 

日本人にはSS型が多いという現実

 

そして驚きの研究結果はセロトニントランスポーター遺伝子だけにあらず、

なんとアジア人にはL型遺伝子を持つ人が少ないらしいのです。しかも、日本人においてはその割合が世界一らしいのです。

 

中野:脳内には「セロトニン」という神経伝達物質があって、これが十分にあると、安心感を覚え、やる気も出ます。このセロトニンの量を調節しているのが、セロトニントランスポーターというたんぱく質。神経線維の末端から出たセロトニンを再び細胞内に取り込む役割を担っています。この数が多いと、セロトニンをたくさん使い回せるので、気持ちが安定し、安心感が持てます。逆に少ないと不安傾向が高まります。

日本人は、このセロトニントランスポーターの数が少ない人の割合が世界で一番多い。つまり世界一、不安になりやすい民族なんです。

編集部: そうなんですね。反対に、セロトニントランスポーターの数が多い人の割合が世界一なのはどの国ですか。

中野: 現時点でデータのある国の中では、南アフリカです。自分の腕だけでのし上がらなければならないという環境からの圧力が高く、不安を強く感じる人は遺伝子を残しにくいのでしょうね。あとは、ダイヤモンドを掘り当てようと、一獲千金を夢見る人たちが集まったからかも。

一方で、南アフリカにも少数派ながらセロトニントランスポーターの少ない人が存在しています。だから、そういう人たちが生き延びられる環境も、局所的にはあるのだと思います。

編集部: 日本人にも、セロトニントランスポーターの数が多い人はいるのですか。

中野: はい。3%くらいはいます。残り97%は不安になりやすい。一方、アメリカ人の場合、32%の人が、セロトニントランスポーターの数が多い。日本の10倍以上いるわけです。アメリカの大学で行われたある調査によると、教授になった人に、「あなたは同僚の教授たちよりも優れていると思うか」と聞くと、なんと94%の人が「Yes」と答えたのです。この自信の源がセロトニンといえるかもしれません。

出典 日経ビジネスオンライン

○S遺伝子だけもつSSタイプ
日本 68.2%
アメリカ 18.8%

○S遺伝子とL遺伝子をもつSLタイプ
日本 30.1%
アメリカ 48.9%

○L遺伝子だけをもつLLタイプ
日本 1.7%
アメリカ 32.3%

出典 クラウス-ピーター・レッシュ「サイエンス」1996 中村敏昭「アメリカン・ジャーナル・オブ・メディカル・ジェネディスク」1997

 

いかがでしょうか。日本人のLL型は約97%しかいないのです。

まさに中野先生が言っていた「世界一不安になりやすい民族」というのは的を得ていますね。

 

日本人の自殺率が多いというのも、幸福度が低いというのも、なんだか仕方がない気がします。

 

楽観主義と悲観主義

 

しかしながら、ネガティブな人間が多いのは一概にダメなこととも言い切れないのも確かです。

楽観主義というのは幸せに暮らすことには向いています。しかし、生き残るためには向いていません。

 

「先送りしてしまう人」や「習慣が続かない人」がやってはいけないこと。

2018年4月29日

 

楽観的であればあるほど、「今」を生きることができるので、幸福を掴み取りやすいですが、リスクは考えません。

しかし、悲観的であればあるほど、「未来」や「過去」を生きます。

 

本来は、幸せに生きるためには前者の方が良いのですが、悲観的であるからこそ、「過去」に学び、「未来」に対するリスクヘッジをすることができるのです。

ここまでの経済成長による先進国への仲間入りができたというのも、日本人のリスクヘッジ能力や不安からくる勤勉さというもののおかげとも言えるのではないでしょうか。

 

しかしながら、幸せになるためにリスクヘッジをしているのに、幸せにはなりにくいというのはなんとも皮肉ですね。。

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