こんにちは。not(@minimalman10)です。
前回、マインドフルネスとはどういうものでどういう効果があるのかということをお話ししました。
今回は、「なぜマインドフルネスが良いのか」「マインドフルネスが最高の休息法と言われるのはなぜか」
ということを探っていきたいと思います。
僕たちが疲れる理由
僕たちが疲れる時は主に、『脳』のせいです。
もしかしたら、走ったり、体を酷使して疲れるという場合もありますが、基本的に脳が疲労を感じています。
脳さえどうにかすれば、疲労感をコントロールすることができます。
なので、「脳を休めること」が「最も良い休息法」なわけです。
では、睡眠を抜きにして脳を休めることといえば何を思い浮かべるでしょうか。
ボーーッとする。考えない。などなど。
・・・あまり思い浮かばないですよね。
多くの人は「考えないでボーーッとする」という答えであると思います。
しかし、驚くべきことに、
脳というのは『何もしていない時』の方が疲れていきます。
これには驚いた人が多いのではないでしょうか。
何もしない時の方が疲れるわけ
なぜ、こういうことが起こってしまうのでしょうか。
少し解説していきます。
脳にはデフォルト・モード・ネットワーク(Default Mode Network)というもの存在します。
これは「脳が意識的な活動をしていない時に働く脳部位のベース」となる働きをしている脳回路のことです。
なんと、このデフォルト・モード・ネットワークは、脳全体の消費エネルギーの60%〜80%を締めるといわれています。
つまり、下手をすれば、脳の疲労のほとんどが『何もしていない時』に生まれているのです。
ということは、脳を疲れさせないためにはこのデフォルト・モード・ネットワークをいかに鎮めるかが重要なことは明白です。
ただ、脳にもそれぞれ何かしらの機能があるわけですので、機能を停止させるのではなく暴走を止めるといった意味です。
DMNの暴走とは
DMNはボーーッとしている時に働き、脳が意識していない時に働いています。
そんな時、あなたは何を考えているでしょうか。
そうです『雑念』です。
『雑念』や『いらない余計な思考』こそがDMNの暴走そのものなのです。
「DMN」の暴走を鎮める方法
では、この脳の最大の浪費家であるデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の暴走を鎮めるためにはどうすれば良いのでしょうか。
それは理屈は簡単ですが実際には少し難しいです。
単純にDMNは「脳が意識的な活動をしていない時」に活動するので、
「脳が意識的に活動している時」を増やせばいいのです。簡単に言うと『今』に集中している状態のことです。
つまり、ここで『マインドフルネス』の登場です。
『雑念』はどこから来るのか
基本的に、雑念とは「未来」と「過去」からきます。
多分、ネガティブな人ならば、日々、「未来の不安」か「過去の後悔」というものを抱え、それが雑念として、反芻思考となったりして脳で暴れまわっているのではないでしょうか。僕はそうです。
つまり、現実的には「今」に集中することしか雑念を止め、DMNの暴走を止める手段はないのです。
DMN暴走の例
例えば、一日中暇で、外にも出ないでテレビやスマホをいじってゴロゴロしていた時、
丸一日しっかり休んだはずなのに次の日に「疲労感・倦怠感」が残ったり、もはや増えているなんていうことはありませんか?
僕は経験上何度もありますよ。
もし、脳を休める正しい方法が「考えないで、ボーーーっとする」というのならば、次の日には元気爽快になっているはずです。
しかし、「より疲労している」ということは、
それは、睡眠時間8時間を抜いたとして、意識的な生活を送らないで約16時間もの間、雑念が頭を覆い尽くしてDMNが暴走した結果なのです。
忙しい人の方が人生は幸せ!?
ある研究で、忙しい人の方が人生幸せというものがあります。
僕の考察では、それは忙しい人の方が集中することが多いので、脳疲労を感じにくいからではないでしょうか。
また、こちらの記事でも書きましたが、忙しいことは充実感に繋がります。
暇な人の方が空き時間が多いので、充実感には繋がりにくく、雑念も多くなり、脳が疲労しやすくなります。
つまり、忙しい人の方が充実感と幸福感の両方を得ることができ、疲労も感じにくい。
というのが僕の見解です。
少し話が本題とそれ気味になってしまいましたが、
マインドフルネスによる「今」を生きることの重要性と「最高の休息法」であることは理解していただけましたでしょうか。
次からは様々なマインドフルネスのテクニックをご紹介したいと思います。
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